秋元康さんの長編小説。
主人公は大手不動産会社で働く藤山幸弘 48歳
医者から肺がんで余命半年をつげられる。
家族(妻と長男、長女)にも恵まれて
仕事やプライベートでも充実していた
主人公は、延命治療をこばみ最後の時間を自分探しのために生きる。
初恋の人、高校時代に喧嘩別れした友人、かつて仕事で切り捨てた人
疎遠になった兄弟。
再会して、すぐに時間の壁を乗り越えたり、
あらためて痛みをうけることで区切りをつけたり。
特に、家族の理解と愛情に包まれて終われる人生で
あったところ。
理想的な人生のようにも思えた。