マイクル・クライトンのさんの自伝的旅行記。
(インナー・トラヴェルズ改題・改訳版)
・メディカル・デイズ 1965~1969
・トラヴェルズ 1971~1986
ハーヴァード大学で学び医学博士の資格を持つことは、米国のドラマ「ER」の成作総指揮を
つとめていることに絡めて言及されていることが多いと思う。
本作の前半では、医学時代の経験が書かれていて、当時の時代背景も踏まえて興味深い。
職業経験を持つ作家が、その経験をエッセイなどで語ってくれることは日本でも
めずらくないけれど、自伝という形でこんな風にまとめられることもなかったと思う。
切り取った断片でなく、タペストリーのような形で初めて
見えてくるものもあるのだと思った。
海外旅行での経験の効用、心霊現象などについての自身の経験と思考をまとめた
トラヴェルズも、クライトンならでは筋の通った視点を通すと
いままでなかったノンフィクションに感じる。
亡くなってしまって、新作が読めないことが残念です。
<ウィキペディア>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%B3