湊かなえさんの長編小説。
「告白」での本屋大賞受賞後第一作。
空気がきれいというのが取り柄という穏やかな田舎町で、かつて起きた少女の殺人事件。
犯人の顔を思い出せないと証言した同級生の4人の少女が、
被害者の母親から投げつけられた言葉。
「時効までに犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できるような償いを
しなさい。」
かつての少女たちがそれぞれ自分自身の心に鎖をつけたように
その言葉の影響を受けて、最後に真実が明らかになるまで
悲劇が連鎖していく。
物語だからゆえの作り事という感じはしなかった。
一見普通にあり得るような行動や、人生の岐路での選択について
周りの人にはわからない、ルーツがあるのかもしれないと思った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%8A%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%88
