沖方丁さんの長編小説。
プロローグは45歳になった渋川春海が改暦の儀の決着を待つ場面。
そして
渋川春海、22歳、人生のはじまりをつげる音を聴く日から
物語は始まる。
多くの人とのかかわりの中で、見つけた自分の真剣勝負、
為すべきこと。託された夢。
20年以上にわたる春海の人生を追体験していくような感覚。
重みのある疲労感の後だからこそ味わえる達成感があるのだなあ。
読みごたえあり。こんな小説があるのだなとおもった。
おもしろかった。
年齢や立場を超えた尊敬、信頼、友情、
そして春海を支える妻の存在がやさしく心地よい。
おすすめです。