高橋克彦さんの長編小説。
新人賞に応募されてきた小説「ゲーム」
小説としての完成度は低く落選はしたものの、その中で披露された
高度な数学の知識、元プロレスラーという異色の経歴にも
ひかれて、選考に携わった主人公が
姿を消した作者：風森大樹の消息を追いかけるところから物語がはじまる。
高橋克彦さんの新作を読むのはかなりひさしぶり。
それも上・下巻の大長編。
東北の隠れ里、特殊能力、謎の組織の存在、
そしてUFO.
過去の作品でもFeatureされてきたテーマがちりばめられていて
豪華なのだけれど、
「竜の棺」のような新しい歴史的な解釈にわくわくするということもなく
なにより、本作の一番の肝の設定が、他の作品と重なるところが
残念だった。
それでも、前巻の1/3を読んだところから就寝前に読み始めて、
途中、夜中に目が覚めた後で朝までに読了するという
読み方をした本は久しぶり。
チョーサクシリーズや浮世絵シリーズの新作も読みたいです。
