副題は、「放置・倒壊・限界マンション化を防げ」
少子高齢化で、今から数十年の人口動静がわかっているなかで
ニュータウンの高齢化と一緒に、空き家の急増も語らえるようになってきた。
本書は、調査にもとづく事実を分析してまとめている形になっているので
堅苦しく読みやすいとは言えないけれど、
本来の賃貸対象の物件とはちがうところでは
都心のマンションと、田舎の戸建てという大きなカテゴリ分かれることが
よくわかった。
近年のマンション分譲好況の中で、新しい住まいが増えていけば
当然、それまで住んでいた住居は空き屋になっていくことは予測できる。
新しい設備をもった新築物件が増えることは、
日本国のインフラとしては、充実していく方向なのでそれは
好ましいことだと思っている。
ここで、古い空家も有効活用できるようになれば、なお素晴らしい。
田舎だと仕事が限られるというのが、大きな壁になっているけれど、
その分少ない生活費でも、ささやかな幸せがあるならいいなと思う。