角田光代さんの長編小説。
子供たちの記憶に刻まれた夏のキャンプの思い出。
毎年楽しみにしていたその集いが
いつからか途絶えて、夢だったのかもしれないと思っていた。
子供の頃の記憶をさぐってもどんな家族の集まりだったのかわからない。
面白かった。
それぞれに成長した子供たちの人生が
タペストリーみたいに描かれる、
柴田よしきさんの”激流”もそうだったけれど、こういう群像劇みたいな
小説は、いくつの人生を追体験しているような感じがして引き込まれる。
最後、エピローグの意外性がまたちょっとよくて
うるっときました。
おすすめです。