有川浩さんの「三匹のおっさん」シリーズ続編。
6編のシリーズ短編と
ボーナストラック「好きだよといえず初恋は」を収録。
前作の痛快さの印象が残っていて、楽しみにしてました。
主人公たる3人(キヨ、シゲ、ノリ)と、
孫たち(キヨの孫:清田佑希とそのガールフレンド、ノリの孫:有村早苗)
の紹介が前作で完了して、
今回は、それ以外のパパ、ママ世代の家族の肖像へ。
佑希の母親、世間知らずの貴子さんが
始めてのパート勤めで悩み、そして成長していく一作目は、
有村浩さんが続編を書くならこの話からと考えていたもの。
孫二人の大学受験もあり、
ちゃんと時間経過がある物語ならではの
リアリティがこの作品の奥行きを深めているのはまちがいないけれど、
その分エンターティメントの爽快さが薄まる気はしましたが、
現実はそんなに単純でないということですね。
# ボーナストラックは本編とは関係ないよね?
しいていえば「植物図鑑」とつながっていくのか・