road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「アマルフィ」真保裕一/扶桑社

映画「アマルフィ 女神の報酬」のための
プロットとして書かれた長編小説。

先日、映画版の方を観たばかりだったので、
小説版を読むにしても、記憶も鮮明で楽しめないのでは
という懸念もあり。

あとがきに「当初のプロットを基に仕上げてあります。」と
書かれていたのでその違いはいかに・・・と思いながら
読み始めましたが、

冒頭から、主人公:黒田康作の視点で始まる
ストーリーに引き込まれていきます。

映像だからこそ伝えられることと、
文章が伝えられることの違い。

優秀で使命感のある黒田のような男を
映像だけで表現するのはかなり難しいことなのか。

ストーリーについても、映画で少し違和感を感じた部分
(偶然に頼りすぎたところなど)が、
なるほど、当初の構想はこうだったのかと
うなずくことしきり。

本作通りのストーリーにできなかった理由も
想像はつくけれど、
小説というのはやはり自由に世界を作れるのだということが
わかる。

面白かったです。

映画を観た方も、
小説を読んであらためて楽しめます。