副題は、「生き抜くために知っておくべきこと」
誰でも通ってきた道であるだけに、誰もが語ることのあるテーマ。
本社は、大学教員という立場で学生たちの就職に関わってきた著者が
自分自身が感じた変化を、資料や現実の出来事から考察して、
自身の考える希望も含めた指針を示したもの。
このテーマについて、多くの人が書いたものをネットや雑誌で読むことが
あったけれど、本書に比べれば局所的な見方だったかなと思わされた。
良書だと思う。
転職を考えるときに、リーマンショックやアジアの台頭を
リアルタイムで経験してきた自分にも
この10年の変化が今までなかったものであることはわかる。
親戚や友人の子供たちが就職する時期になって、
その厳しさは身近にも感じる。
円高・デフレでものが安くなって、私が就職したバブルの頃よりも
お金の持つ価値は大きく上がった。
かつては多数派だった家やクルマを所有することが必須という価値観も
無くなったし、その分、自由になったのはよいことでもある。
日本で犯罪が減っているという事実！は、
苦しい中でも日本が良くなっているという希望だ。
次の10年は、日本の復活の10年といわれるようにしたい。
