多摩が丘を舞台にした雫井脩介さんの長編小説。
主人公の佐々木ましろは女子大生。
とある事件をきっかけに他人の殺気を感じる能力が
自分にあることに気付く。
自身の子供の頃の誘拐事件、
友達の理美子の父親の死と関係、
成人式での同級生の再会と、
それぞれの事情。
従姉妹の深紅、それにリックフレアこと友部進一郎、
友情とか、ささやかな日常の風景とか・・
事件とは別に、ユーモラスな描写にくすりと笑わせられるところもあって
事件自体の真相とは別のところで楽しめました。
こういう小説もいい。
