road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

小松左京さん、訃報

小松左京さんの訃報のニュース。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110728/bks11072815590000-n1.htm
http://mainichi.jp/enta/book/news/20110729k0000m040025000c.html


中学生になった頃から日本人作家のSF小説を夢中になって読み始めた。
眉村卓さんや、光瀬龍さん、筒井康隆さん、

良質なジュブナイルから、徐々に代表作まで。

図書館の端の書棚から、ぼろぼろになったすごく古いハードカバーの作品集。
「みえないものの影」を見つけたときはうれしかった。
抜群におもしろかったな。(その後、文庫化されて再販されたのを買いました。)

それをきっかけに、それまで大人向きの小説というイメージだった小松左京さんの
作品もそれから読み始めた。
いわゆるジュブナイルは少なくて、「青い宇宙の冒険」と
前述の「みえないものの影」くらいだったのだけれど、

ちょっと背伸びして読んだ「果てしなき流れの果てに」
こんな小説があるんだと思った。今でもMy Bestに必ず入る名作。

復活の日」、「こちらニッポン」

首都消失」と「さよならジュピター」は、
新聞連載や映画化と同期して作品にふれることができた。

そして、当時はすでに歴史的な過去の作品になろうとしていた
日本沈没」。
さよならジュピター」か「首都消失」の映画に連動したフェアで
文庫版が再発行されて、読んだ。

これもまた、My Bestに入る名作。


そして、近年(2006年)の「日本沈没2」、
共著だけれど、正当な続編で主人公たちのその後に再会できて
本当にうれしかった。

続編を待っていたの「虚無回廊」、
子供の頃の小松左京さんのイメージそのままの作品・・
難解で・観念的で・・それなのに想像力を膨らませられる。

10年以上たって、それでも待っていた。

日本が誇る、巨人。

ご冥福をお祈りします。