林真理子さんの長編小説。
元アイドル、今は俳優として活躍する深沢裕人、
埋め立てられて
巨大な高層ビルディングの立ち並ぶ街に変わった。
かつて暮らした小さな漁師町。
そこに戻ってきた彼と、その街で働く・暮らすさまざまな女たちとの
エピソードを束ねて、都会の女たちの生き方と
街の姿浮かびあがる。
こういう小説を書かせたら、林真理子さん以上に
適したひとはいないような気がする。
コラージュされた女たちの人生には、ひかれるものもあった。
働き方も、生き方もひとつじゃないね。
小説にはそれを教えてくれる力がある。