薬丸岳さんの、長編小説。
主人公は佐伯修一、
かつて(おそらく高校生だった)自分の誕生日に姉を殺された傷をかかえて生きてきた。
- おそらく、以前読んだの作品の続編だと思う。
犯罪者への憎しみを抑えられず、
志望して進んだ警察を
暴走して辞職、
探偵事務所に拾われた。
被害者家族、または、事件をきっかけに縁をきった
家族からの依頼をうけて、
かつての犯罪者の現在の消息を調べる仕事。
それぞれの事件の裏事情と
被害者、加害者の感情。
題材が題材だけに、
暗く重くなる印象はぬぐえないのだけれど、
そんな中であった偶然の出会いが、新しい生活への
きっかけになりそうな、
そんなEndingに救われた。
これなら、
また、本作とはちょっと雰囲気の変わった
新しいシリーズとして続いてくれるかもしれませんね。
そんな小説を読んでみたいと思う。