朱川湊人さんの中・短編集。
- 本日、サービスデー
- 東京しあわせクラブ
- あおぞら怪談
- 気合入門
- 蒼い岸辺にて
朱川湊人さんの小説というと、読み終わった後で少し寒気が残るような
すこし怖い話というイメージだった。
本作でいうと、2編目の「東京しあわせクラブ」。
リストラを通告された40過ぎのサラリーマンが主人公の表題作、
それに手だけの見える幽霊と同居する男の話、「あおぞら怪談」は、
それとは違って不思議さとおかしみがあって、
今までの作品集とはちがう味わいのものになっている。
書き下ろしの2篇もまた、新しい。
- 気合入門
- 蒼い岸辺にて
本日、サービスデー、
今なら、願うことは決まっているのだけれどね。
でも、小説の中とはいえ、こんな選択ができるものでは
ないのかもしれないとは思う。