有川浩さんの長編小説。
表紙のイラスト、それに本編に挿入されるイラストも楽しい。
某県某市、成南電気工科大学
『機械制御研究部』 略称【機研(キケン)】
新入生である主人公:お店の子こと元山高彦が
同級生である池谷悟と一緒に、
【機研(キケン)】に勧誘されるところから物語が始まる。
卒業して何年もたち、結婚した彼が、妻に学生時代の
一風変わったクラブ活動の思い出を話す形で話は進む。
現実には、
こんなクラブ(キケンなとこではなく)の先輩、同級生そして
後輩たちとの関係は、成立が難しいような気がする。
それでも、まるで自分が学生時代に戻ったような気分になって
楽しんでいた。
最終章の黒板のメッセージを見たときは、
ちょっと感情移入して、泣きそうになった。
かつての男の子(少年)におすすめです。