TOC(制約理論)を世に広めた名著「ザ・ゴール」の著者、
エリヤフ・ゴールドラット博士の本。
氏の信念
- ものごとは、そもそもシンプルである。
- ひとはもともと善良である。
語り手である心理学者・愛娘エフラットとの会話の中で、
従来の生産や流通を超えた生き方の部分にまで踏み込もうという
意図で書かれた本らしい。
挿入されるゴールドラット・レポートは、
実際のコンサルタントの事例である小売・流通分野について
のものであるので、
「ザ・ゴール」の延長のような読み方もできるのだけれど、
付章: フリーダム・オブ・チョイス
で、著者自身がチョイスを迫られる事態が起きる。
選択肢は2つ。
1) 自分を取り巻く現実を恨むこと
2) 現実が与えてくれた贈り物を感謝して刈り取ること
この2択を迫られることは、多くの人にとっても
普通に起きることじゃないかと思う。
フリーダム・オブ・チョイス(選択の自由)
選択で、事実そのものの見え方も、その後の行動も変わる。
現実には、感情や気持ちを簡単に
切り替えることはできないことも多いのだけれど、
それでも、この考え方は 人生を改善できる方法を示している。