電子部品業界で仕事をしていて、サムスンのニュースには
注目しないわけには行かない。
日本の同業メーカーにとっては、単なるライバルではない。
まだまだ格下と思っているうちに、わずかな期間で抜き去られ、
今は、リードを広げられるばかりか、やがては息の根をとめられかねない。
そんな競合相手だ。
社員教育や、昇進システムなどについても、海外でのビジネス展開手法について
サムソンに学ぶべきという記事やニュースが増えたのは、よいことだと思っている。
自分にとって都合のいい話、見たいことだけ見ているようでは、
戦いには勝てないだろう。
つい先日も同僚から、国内大手相手の仕事上のやりとりについて、
話を聴いたのだけれど、
自社のそれも組織や部署内での立場やルールだけを問題にする態度に
そんなやり方で、三星や、台湾のメーカーから
再びリードを奪えるような方向へ進めるとは思えなかった。
現場の人間は、生き残るために、勝ち残るために、
良いところを吸収して、悪いところを反面教師にして
少しでも前に進まなければ、
普通にあるものだと思っていた仕事はわずかなうちに
消滅してしまうかもしれない。
超トップダウン、韓国国内でも特別な力をもって、
強烈なリーダーシップの元で仕事が進められる。
それが三星の強さの秘密だが・・
3代世襲がそれを引き継げるものなのかどうかはわからない。
現在、多くの分野で世界TOPを走る三星がこれからどう変化していくのか、
そこから学ぶことは必ずある。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20101204-OYT8T00309.htm
http://www.asahi.com/business/update/1203/TKY201012030635.html
http://www.chosunonline.com/news/20101204000015
