ライトなテーマの”研究解説本”は何冊も出版されており、
読みやすくもあり手に取ることが多いけれど、
本書はその中でも、まじめで中身がしっかりしていて、歯ごたえがある本だった。
本職の経済学者でもある著者の、優れた成果だと思う。
(もちろん、わかりやすく、読みやすくもあります。)
スタバの価格設定、
100円均一ショップ、
量販家電店、
携帯電話、
DVDソフト、
デジタルカメラなどの最新家電品、
変わったところでは、
就職に有利とされる資格取得への投資など。
日常の生活の中で、だれでも不思議におもったり、
あるいはテレビ番組の解説で、なんとなく納得していた価格の差、
価格設定の不思議。
それが、”取引コスト”という説明で、
ああ・・とすっきりと腑に落ちるように理解できていきます。
”経済のしくみがわかると楽しい”
あとがきでかかれた著者の期待、
私は、100%満たされました。