緻密な取材をもとに構成されたリアリティで知られる
真保裕一さんの長編小説。
真保裕一さんの新作長編を読むのは、ずいぶん久しぶりですね。
東京・深夜の老舗のデパートを舞台に繰り広げられるドラマ。
それぞれの意図や
複雑な背景を抱えた登場人物たちの各シーンが、思いが、
パッチワークのようにちりばめられて、そしてひとつの物語に
つながっていく。
こういうスタイルの小説や映画は、いくつかあるけれど、
さすがに真保裕一さんの作品だけあって、
最後まで、どういう方向に向かうのか、
わくわくしながら読み進められました。
そして、
思いもよらない感動の再会もあって・・
人と人とのつながりとか考えて、
ちょっと暖かい気持ちになります。
ぜひ、ご一読を。