書名を読むと社会派ルポみたいに思えますが、
携帯の黎明期からポケベル、PHS、アナログ->デジタルなど、
ポケットボード、2G規格、i-mode、
技術・スペックの移り変わりとビジネス状況をわかりやすく網羅していて、
日本のケータイ電話の歴史を追いかけるには最適の1冊でした。
"買い物”でも書いたように、最近ようやく携帯電話を使うようになった
初心者なのですが、
ひとつひとつのトピックが、今となっては遠い昔の出来事のようなのに
はっきり記憶に残っていて、
就職や仕事、ニュース、
一消費者としてずっと携帯電話の変遷の中で生活してきたんだなあと
思わされました。
本書が書かれてから、9年、
キャリアとしてソフトバンクが誕生し、ワンセグに、MNP、
そしてiPhone、競合するSmartPhoneの登場。
今のこの変化も、振り返るとそういうことあったなあ、と
いうことになるのでしょうね。
この業界、5年,10年レンジでみればまだまだどうなるか
わからない、そう思いました。
かつてNo.1シェアだった三菱電機のケータイからの撤退、
最近の富士通・東芝の統合。
もがいている日本のメーカーも、チャンスはあります。