朝日新聞記者を経て、
朝日新聞編集委員を務める竹信三恵子さんの本。
記者という立場で書かれたものだけに、
学者などが書いたものとは、少しスタンスが異なる
社会を切り取ったものになっていると思う。
雇用の問題の多くは、今まで事件が起きたり、
裁判ざたになるまで表にでてこなかった。
多くの問題がひろく認識されるようになって、ようやく
タブー視されてきた、雇用現場からの生の声が
届くようになってきたというのはいいことなんだと思う。
公的な機関で働く非正規社員の苦境について、
本書で初めて知ることになった。
政治や行政が直接手をだせるではずの場所での
この問題は..。
まだまだやりようによって、よい解決策はあるんじゃないかと
期待している。