第一章 お金編
第二章 仕事編
第三章 恋愛編
雑誌「SAY]に掲載されたものを再構成してまとめた本。
村上龍さんが、読者の質問に答える形で
希望との出会いのヒントをしめしたいと考えてつくったと
あとがきで書かれている。
この手の読者・視聴者相談は、
無難だったり、回答者のキャラクターによっては
ことさら極端に走ったりしがちなのだけれど、
この本は、なんというかうまく説明できないのだけれど、
深い、多くの経験と思考を繰り返した大人の回答という感じがして
不思議な手ごたえがあった。
村上龍さんが、
本業である作家としての仕事の充実と、
近年のTVや著作での職業というものへのかかわりをもって
かつ何十年もの人生経験をもとに初めて示せるものだと思う。
若い人は、
手に取る機会があれば、ぜひご一読を。