テレパス(精神感応能力者):火田七瀬を主人公にした
筒井康隆さんのSF小説。
この小説の存在を知ったのは、TVドラマ化などがされた20代半ばの頃で、
その頃には、普通に書店などでみかけなくなっていたと思う。
再度、映画化されるニュースを見て、
改めて図書館で全集に収録された作品を読むことができました。
...
超能力者を主人公にした小説は、好きで随分よんでいるけど、
美女でもある主人公:七瀬がテレパス能力を持つことで
その現実と折り合うつらさと、能力者故の孤独に焦点をおいた小説が、
この時代に書かれていたことが、筒井康隆さんらしさなのだろう。
-ジュブナイルにはならないね。
ノリオ、恒夫それにヘンリーに藤子、エピソードを連ねる中で
めぐりあった仲間との関わりの中でのつかの間の平和と
闘いをもっと読みたいと思った。けれど..
筒井さんが新作を書くことはないのでしょうね。
.... それが寂しい。