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「プロ野球の一流たち」二宮清純/講談社現代新書

二宮清純さんの本。

第1章 監督の極意、投打の奥義

野村克也監督、
古田敦也(元選手)のことは今まで多くの記事や
インタビューで知る機会も多かったけれど、
二宮清純さんが語るとまたその意味合いも深くなって
面白い。

中西太さん、大野豊さん、
中西太さんについては、名前やかつての名声、
大野さんについては現役時代の活躍だけは
記憶にあるけれど、こんな風に彼らの考え方を
知ることができたのは貴重だった。
野球の深さを思い知る。

第2章 名選手たちの技術と陥穽
第3章 日米の野球格差を問う
第4章 日本野球を脱構築せよ

プロ野球のTV中継を見なくなってもう何年かになろうとしている。
WBCやオリンピックは除く)

少年時代のヒーローだった王さん、(長島さんは引退ぎりぎりで外れていた。)
それにつづく星野や山本浩二さんたちも監督業から引退する時期にきて、
同世代に桑田・清原も引退、

30年近くの間、大きな部分を閉めていた野球(プロにそして高校野球
が遠い存在になっていくことに寂しさを感じることがある。

二宮清純さんの手による本書を読んで、
野球が日本人のメンタリティに大きな影響を与えうるだけの
深さをもったものだというのを改めて思い知った。
遠い昔の試合、選手たちのプレイ、発言、
いちいち記憶や思いがシンクロできるこの奇跡。

こういう存在があるのは幸せなことだと思う。

新書なので地味な存在に見えますが、一流の本です。
おすすめです。