2009-04-25 「架空取引」マイケル・リドパス/NHK出版 最近の読書 #読書 主人公は、ロンドン・シティの若い債権トレーダー、ポール・マレー。 株式の世界を描いた小説はずいぶん読んできたけれど、 債権市場での取引を舞台にした作品は初めてだと思う。 作者自身のトレーダー経験を生かした臨場感ある描写は 興味深かった。 元オリンピック陸上選手という、主人公の設定も 浮き上がることなく、その視線や行動に共感を持たせていて それが、日本やアメリカで書かれた経済小説とは 違う味わいになっていると思う。