「武士道シックスティーン」の続編。
二人の少女剣士:
東松学園高校:磯山香織と
西荻(甲本)早苗が主人公。
福岡南高校へ転校した早苗とインターハイ会場で
再会して、今後の試合での再戦をちかう。
それが「武士道シックスティーン」のラストシーン。
前作のその後(の1年)を描いているのかとおもいきや、
最初のシーンは、
西荻(甲本)早苗一家の九州への引越しを
空港で見送るシーンから。
前作ラストで再会を果たすまでの時間、
早苗の南福岡高校での葛藤、
磯山香織の東松での成長をそれぞれ軸に物語が進む。
素直に、
「武士道シックスティーン」後の時間を
たっぷり読みたかったという気持ちも強いけれど、
早苗と南福岡高校女子剣道部のチームメイト
スポーツ剣道を志す黒岩レナ(磯山香織が全中決勝で敗れた因縁のライバル。)
との決闘が本作のハイライト。
早苗の悩みや葛藤を掘り下げることで、
武士道や、武士論にまで踏み込んだところは
作者が本作で意図したところなのだろうと思う。
「武士道エイティーン」もまた書いて欲しい、
読みたいと思いました。