「鎮火報」に続く若き消防士:雄大を主人公にした長編小説。
語り手でもある主人公:雄大に
母の民子、友人の裕二、
仁藤、職場の上司・同僚たち
前作で、主要登場人物たちの紹介は済んだはずなのに
まだまだ語りつくせないところがあったんだという印象。
消防士としての生活もかわらず緻密に書き込まれていて、
他の職業を知ることができる。
登場人物たちの個性の濃さとあわせて
ちょっとおなかが一杯の印象があるのはこのシリーズの特徴のひとつ。
今回は、静かに進行していた失火による老人の焼死事件を
おいかけながら物語が続く。
雄大にコンプレックスとライバル意識をもつ
年上の新人の香川に、
あらたに加わった13才の少年:裕孝、
読みながらずっと物足りなさを感じていた
前作で強烈な存在感を示していた
漆黒の引きこもり男:守も
物語のEndingで帰ってきて・・
(雄大と同じく、私も意味がわからなかった事実は何?)
まだまだこのシリーズは続いていきそうです。