表題作を含む4編からなる連作中短編集。
「狐火の家」
「黒い牙」
「盤端の迷宮」
「犬のみぞ知る Dog knows」
貴志祐介さんといえば、多くの話題作を手がけているけれど
「黒い家」の怖さは忘れられない。
「天使の囀り」のあの怖さも忘れらない。
本作も、そのタイトルからして
古い日本家屋を想像させるようなどれだけ怖い話なのだろうと
想像していた。
(正直怖い話は苦手です。怖いから・・)
冒頭、表題作を読み始めて
きたきたという感じだったのだけれど。
日本推理作家協会賞を受賞した「硝子のハンマー」で活躍した
美人?弁護士:青砥純子と防犯?コンサルタントの榎本径のコンビが
活躍するシリーズなんですね。
個人的に、
ものすごく怖い話が、読み進めていくうちに
怖くなくなっていく展開は好きです。
(怖い話を選んで読んでいながら、矛盾しているのですが
ほっとするというか。)
主人公:青砥純子の天然なところや、
ひょうひょうとした榎本との掛け合い、
「犬のみぞ知る Dog knows」ではあまりの
やりとりに笑ってしまった。
おもしろい。
このシリーズはまた新作を読みたいと思います。