『理由になっていない』
桜の言葉が印象的に残っている。
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カカシがしゃべる話。
そういう紹介を見聞きしていたから、正直あまり
期待できないかなと思っていた。
伊坂幸太郎とファンタジー?の組み合わせは
どうかなと・・
けれど、面白かった。
論理。きちんとはまっていくパズル。
荒唐無稽な話が、リアルな現実感のあるものに
形づくられていく。
城山の怖さ。
主人公の伊藤には、
「ゴールデンスランバ」ーの主人公:青柳と同じような感じを持った。
初期の作品にあたるだろう本作に
伊坂幸太郎さんのエッセンスはたっぷり詰め込まれている。
小説には、ドラマや映画でできないものが
まだあるんだ。
そう思った。