高橋克彦さんのドールズ・シリーズ待望の新作(7年ぶり)。
「使命」
「神の手」
「導きの道」の3中篇からなる連作長編。
最後に付されている
東雅夫さんによるシリーズ解説「<ドールズ>クロニコル」は、
従来からのシリーズFANの人も必読です。
- あらためて振り返って、楽しめました。
- 1987年の第一作からからと考えるとずいぶんたったように
思うけれど、まだ4冊目なんですね。
物語の中でもそれほど時間が経過しておらず(1~2年)
新たな主要人物として登場した金森聖夜を軸にした
展開のため? 本作には結局、小夜島香雪が登場しないので
それがちょっとさびしいですが、
おなじみの面々の変わらないやりとりにふれると
すぐにドールズ・ワールドに取り込まれます。
最終章には
泉目吉が月岡怜の中に転生した理由?や
秘密をにおわせるラストで、また続編は期待できそうなのですが、
いつになるのか・・・。
高橋克彦さんの作品としては、
総門谷Rももうずいぶん時間がたちました。
それに、
流山朔(チョーサク)シリーズの新作を
はやく読みたい!