road2vのブログ - a little white rooster

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「指し手の顔 脳男II 上・下」首藤瓜於/講談社

2000年第46回江戸川乱歩賞受賞作「脳男」の続編にあたる長編。

前作の最後で、また続編がかかれるだろうという
余韻を残した終わり方をしていたのは覚えていましたが

7年ぶりの再開。

待たされた分だけ小説としての完成度があがっていて、
上・下巻に分かれた長編を一気に読み終えました。

鷲谷真梨子、刑事:茶屋、

正直、前作のdetailはよく思い出せないまま読んでましたが、
すんなり感情移入もできて、楽しみました。

前半の疾走感、緊迫感。

物語が、こういう分野に及ぶのは鈴木一郎のことを
考えるとしょうがないでしょうね。

ラストシーンが、鷲谷真梨子と鈴木一郎の新しい関係を
暗示させる悲しい終わり方だったのは
ショックでした。

鈴木一郎、そこまでやる必要があったのか・・
彼だからこそ、やったということなのだろうけれど。

茶屋だけが変わらない存在でいるのが救い、ですね。