40歳を迎えた独身生活のことや、
マンションを買うことについてのエッセイ集を読んで
親しみを覚えていた、
エッセイストの岸本葉子さんが、
自身のガン手術から、5年を経過した今までのことをつづった本。
"五年生存率”などという言葉などが、
一般にも知られるようになったの
ここ数年だと思う。
ガンは治る病気だとも言われるようにもなったけれど、
身近な著名人を始めて、多くの人がガンでなくなるのを
目にするようにもなった。
怖い、ふれてはいけないものではなくて、
しっかりとした知識をもつことは必要なことだと思う。
手術が成功してからの
完治の目安と言われる5年という時間、
その生活のことを語ったこの本は、
まったく知らない事実や、ガンをわずらった人たちの気持ちを
教えてくれる貴重な経験になった。
ガンになる前となった後で、
生活や人生に向かう気持ちが変ったというところ。
手術が成功した、と言われれば
それでクリアになるわけではないのですね。