監督:手塚昌明
主演:江口洋介、鈴木京香、鹿賀丈史、北村一輝、綾瀬はるか、生瀬勝久、嶋大輔
半村良さんの原作を角川が映画化したのは1979年。
当時、全盛期を迎えようとしていた角川映画の勢いは記憶に残っている。
(出演していた薬師丸ひろ子や真田広之が今でも一線で活躍しているのはすごい。)
本作はリメイクというよりも、戦国時代にタイムスリップした自衛隊一個小隊という
アイデアだけを使って新しく書き下ろされた作品になる。
「終戦のローレライ」、「亡国のイージス」など
近年邦画でのヒット作の原作者である福井晴敏氏の手によること、
(半村さんの作品はあえて見ないで書いたというインタビューを観た記憶があります。)
角川映画から25年たって、SFXなどの技術の進化は比べるべくもないところに
期待していた。
自衛隊の全面協力を得たヘリや戦車の質感・存在感はすごいと思う。
映画の導入部、
的場一佐(鹿賀丈史)率いる部隊が戦国時代にタイムスリップした後の描写、
そして後発のロメオ隊が組織されて、2年後の戦国時代にふたたび到着した後。
リアリティある構成だと感心しながら、観ていた・・
のだけれど。後半のストーリー展開には???の連続だった。
同時期?に作成されたテレビドラマも、結構無理やりな感があったけれど、
でも楽しめた。エンターティメントとしてのすがすがしさもあった。
自由にリメイクするのはよいと思う。それでも
映画には、それとは別のもっとしっかりしたものを期待していた。
お金もかかった大作だよね・・。つじつまあわせようとした苦労の跡はあるが・・
でもほとんどあっていない。
ラストシーンも・・。
脚本仕上がった時点で、なぜGOを出したのかと思ってしまった。
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http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id321093/