「この人と結婚するかも」
「ケイタリング・ドライブ」
の2編を収録。
「この人と結婚するかも」は女性主人公の、
「ケイタリング・ドライブ」は男性主人公の
いわゆる”気づき"というか成長のようなものを描いている。
こういう小説もあるのだなと、ほんのり暖かい気分になった。
特に「ケイタリング・ドライブ」は、斬新な設定。
妙に自己内省的な、主人公の心の声には、
笑いながらも共感してしまった。
友人のバリスタのエピソードも、心に残る。
考えて、行動する、選択する、それが
人間にとって大切な個性の発現なのだと改めて思いました。