road2vのブログ - a little white rooster

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「そして、警官は奔る(はしる)」日明恩/講談社

2002年、第25回メフィスト賞受賞作「それでも、警官は微笑う(わらう)」の続編。

ストレートな続編であることに、ちょっと驚いた。
相変わらず、分厚い本にもかかわらず、
一気に読み終えました。面白いです。

デビュー作である前作は、それが持ち味だったとはいえ、
アマチェアらしさの残る独特のテイストがあって、
それがちょっと読みづらいくどさを感じることがあった。

やはり、うまくなっていて、そして、
作者が伝えたいこと、
自分の生み出した登場人物たち(潮崎、武本)への強い愛情が
整理されて、熟成されてくるものだとわかった。

横山秀夫さんの描く警察小説もひとつの頂点なら、
日明恩(たちもりめぐみ)さんの描く、警察官たちの魅力も
輝いていると思う。

このシリーズの続編を、ぜひ読みたいと思いました。