内田康夫さん自身、軽井沢に住んでいることもあり、
長野県に対する思い入れは強いのだと思う。
そのことが長野を冠した書名にも現れているのだろうし、
それに、浅見光彦 VS 信濃のコロンボ:竹村岩男警部、
三度?の顔あわせ。
力のこもった力作に期待して読み始めたのだけれど。
現実の長野県政を忠実になぞるような状況説明部分に
多くの力を注いでしまった分、
事件自体が凡庸に感じてしまった。
そこそこの分量を持った長編にもかかわらず
あっさりした感触で終わってしまったのは残念でした。