藤田さん自身の穏やかな表情の表紙に目を引かれた。
当時は成功の象徴のようなIT社長という言葉と、
末期ガンという言葉。
2006年1月、
スキルス胃がんが再発して余命3ヶ月と宣告された
その日のことから、飾らない言葉で語っている。
こんなに、まっすぐ強く生きられるものかと思う。
ガンが日本人の死亡原因の一位になってからずいぶんたつ。
普段意識しないようにしているが、何時誰に起きても不思議でない
そんな病気なのだと思い知らされた。
言葉の選び方も、行動も、生き方も、
藤田憲一さん本人の人間性がにじみ出ていて
それだけに、言葉が残る。
健康で生きていられるだけで幸せなことだと思う、
もっと大切にやるべきことがあるのだとも思った。
#藤田さんの著作リストをみていて、
「金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人」
がそうであることをはじめて知った。よい本。
書名は刺激的だが、学生時代に価値のある好きなクルマを
手に入れるところから始まる投資についての内容は
とてもためになった。この本の著者であると知って
藤田さんの存在が一気に身近になった。
藤田憲一社長は、2006年10月に永眠されたと、
読了後に知りました。ご冥福をお祈りします。
