1975年から2005年まで30年間続いた
自動車評論の金字塔的な存在もついに最終版。
私がクルマに興味を持ち始めたときは、もう刊行されてから何年かたっていた。
最後の方では、輸入車版がでたり、年2回の刊行になったり、
車種個別の解説も、マイナーチェンジなどにきちんと対応されているのかな、
何年も使いまわしでは?と思うこともあり、
ぱらぱら本屋で立ち読みするだけになっていたが、
この本の内容がクルマ好きの友達との話題にのぼることは多かった。
時には徳大寺論評の悪口もいいながら、熱く語りあったこともある。
広告のスポンサーでもある大メーカーに対して、初めて公然と批判を書いた存在として、
やはりたいした存在だったとおもう。
類似の評論本も多数でるようになったが、それまではかなり時間がかかったと思う。
(個人的にはマークIIをはじめとするハイソカーを終焉させたのは
のはこの本だと思っている。)
最終版は、
代表的なカテゴリー(スポーツカー、軽自動車、1Lカー、ミニヴァン、SUB、高級車 ete)、
代表的な車種(マークII VS スカイライン、シビック、カローラVSサニー、ゴルフ etc)
節目の何年分もの論評をまとめることで、大きな流れも感じさせる特別なものになっている。
一貫した視点で、これだけ長い間続けてきたからこそ、
見えてくるものがある。
クルマ好きなら、ひとつひとつの論評を読みながら、
初めて読んだ時のその時代や自分自身の当時の感覚も思い出す、
そんな本です。
# 敬意をこめてGreat Works!と呼びたい。