美味しいカレーが食べたくなりました。
そういう小説です。
祖父がかつて営んでいた洋食屋。
夏休みに、集まった孫たちにふるまわれた特別なカレーライス。
祖父がなくなった夏に、
まだ幼い従弟同士の彼らは、皆で将来”カレー屋"をやろうと誓う。
時は流れて、
専門学校を卒業して調理師免許をとった主人ケンサクに、
父が遺したのは、かつての祖父の洋食屋の土地と建物。
成長した従弟(従妹)たちと、かかわりながら
なぜか、
アメリカ・バーモント、インド、そして沖縄へと
カレーライスに導かれるように物語が進む。
私自身は、自炊生活は長いのだが、カレーは一度も作ったことがない。
レトルトカレーをいろいろ試すので満足していたけれど、
カレーを作ることに、挑戦するのもいいな、と
思わされました。