中学生の頃に両親を亡くした二人の姉妹。
大学で研究を続ける姉:菜穂子
地方の放送局でDJをしている妹:和貴子
ふたりの間の秘められた感情やわだかまりが
少しずつ、ほぐれて明らかにされていく。
和貴子のディスジョッキーの語りが、
物語の中に挿入される手法は、
女性だけに新鮮な感じがした。
浅倉さんの小説は、やはり雪のふる北国が似合うと思った。
寒さの中で、感じる温かみというのがある。
最初のページの言葉を読んで、
あれ?これって・・と思っていたら
最後に、和貴子が熱い思いをのせて流した曲は、やはりそうだった。
浅倉さんは、私と年令がひとつ違いだから、
ほとんど同じ頃に聴いていたはず。
Netでさがして試聴してみて、懐かしかった。