8編からなる著者初の短編集。
古川日出男さんの小説を読むのは初めて。
不思議な、リズム感のある言葉が踊る小説群。
「ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター」は傑作。
こういう小説もあるのだなと思った。
村上春樹さんの書く短編小説とは、不思議さの種類が異なるのだけれど、
驚いたことに同じようにニュートラルな感覚を取りもどせるような
感触をもった。
{自分の心の中の動きを、久しぶりに注視してしまった。
この感覚には、おそらくヒントがある。}