約300年間、誰にも弾かれることなく眠り続けていた
純血のストラディヴァリウス・デュランティ(1716)が千住家に来るまでの、
実際にあった奇蹟的な物語。
そしてこれは、千住家の長い物語でもある。
普通にニュースのひとつとしてこの話を聞いたなら、
この出来事の舞台裏でこんなことがあったことは知ることはなかっただろうし、
ちょっと珍しいニュースとして記憶に断片を
残す程度に終わったかもしれない。
こういう本に出会うと、
読書の価値ははかりしれないと思う。
人の経験や考え方、生き方を含めた人生を知ることができる。
著者は、芸術家三兄妹として知られる千住博(日本画)/明(作曲家)/
そしてヴァイオリニスト千住真理子の母・文子さん。
親の愛情、そして強い意志は、子供たちにどれだけの影響を与えるものか、
それを改めて思った。
<千住真理子さん 東芝EMIオフィシャルサイトより>
http://www.toshiba-emi.co.jp/classic/senjumariko/duranty/index_j.htm