road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「自分の会社をつくるということ」経沢香保子/ダイヤモンド社

トレンダーズ・女性起業塾 代表取締役経沢香保子さんが、
未来の女性起業家のために書いた本。

マスコミへの露出も多く、何度かテレビでみた記憶がある。

http://www.trenders.co.jp/
http://www.w-e.jp/index.html


副題は、”人生を自分で創り出していく行き方”

成功した起業家の本は、何冊も読んでいるが、
その中でも、的確な分析や中身の濃さでは出色の本。

起業して、事業を軌道にのせながら新しい事業をまたスタートさせる
その自身の経験・Know-Howを包み隠さずに披露していて
経沢さんのVisionと志向は、明確で言行一致が気持ちよい。
彼女自身が書いているように、起業塾を立ち上げる経験自体が
その価値観の再確認と熟成につながっているのだろう。

男性起業家の書いたものは、これに比べると
自身の伝説を語るために書いた冒険譚にみえてしまう。
{本人でなく、取材したライターが書くことによるものもあるだろうが、
 基本的に、具体的なKnow-Howを示すことはない。}

出版以来、増刷を重ねているのは、この本の価値を証明していると思う。
ベンチャー企業で働いている自分の経験と照らし合わせてみて、
有意義でためになる本でした。

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リクルート出身者で、起業して成功している人たちは
多数いて、何がそうさせるのか強い関心をもっていた。

彼女もその一人だが、起業への最初の一歩を踏み出すための
ハードルを越える経験は、新人時代(1997)に課せられる
新規開拓営業体験にあるのだと思った。
(その方法自体はネームバリューのある大企業にしかできない
 ことで、起業したばかり小さな会社には向かないと彼女は
 後に判断している。)

ここ数年、何人か知人が起業している。
現時点で、大きな成功をしたという例はないが、
自分の力で食べているだけでも尊敬に値すると思っている。