road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「タツノコプロを創った男」監修タツノコプロ/宝島社

副題は「アニメの神様 吉田竜夫の全仕事」

PART1 未知の世界への新たな旅立ちと葛藤
PART2 集まった才能を束ねていく道を示す
PART3 作品に託す絵描きとしての矜持
PART4 才能集団を率いるカリスマが見すえる先

吉田竜夫さん、
1977年45歳(肝臓がん)で亡くなられているんですね。
早すぎる死でした。

アニメーションが、
日本が世界に誇れるものだという
評価が確立されるのは、もっとずっと後のことなので

手塚治虫さんや、ジブリ宮崎駿さんのように
注目されることがなかったのかなと思うので
本書で、その業績や価値にスポットがあたるのは嬉しい。

吉田竜夫さんの原画、

今、現在の価値観でみても
ガッチャマン破裏拳ポリマーの人物イラストの
他のアニメとは一線を画す凄さ・存在感は、
誰もが納得するところだと思います。

マッハGO GO GO
紅三四郎
昆虫物語みなしごはっち
科学忍者隊ガッチャマン
新造人間キャシャーン
破裏拳ポリマー

自分が子どもの頃、
テレビを観るのは本当に特別な娯楽だったのだけど
その中でも、毎回胸を熱くして観ていた作品に
多くのタツノコ作品があったことを改めて思い出しました。

吉田竜夫さんが、
くちぐせのように聞いていたという
「子どもたちはどうおもうかな?」という言葉
そういう意識があったのは、嬉しいな。

■その他
#19(P87)で
吉田竜夫さんの娘さん:吉田すすかさんが
当時の会話を振り返って
破裏拳ポリマーの車錠(車探偵事務所の探偵長)は
吉田竜夫さん自身をモデルにしていると推測している話

笑ってしまった。
ホラマーが活躍するエピソードは
最終2話と同じくらい好きです。
(実は、破裏拳ポリマーのLD-BOX持っています)


<出版社HPの作品紹介より抜粋>
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日本のアニメ創成期より数々のヒット作を世に出した
タツノコプロ創業者のひとり、吉田竜夫が果たしてきた仕事を、
画家・天野喜孝メカニックデザイナー大河原邦男
アニメ監督・笹川ひろしプロダクションI.G会長 石川光久
ぴえろ創業者 布川ゆうじなど
9名のタツノコプロで育った者たちの証言によって、ひもといていきます。

科学忍者隊ガッチャマン』『昆虫物語みなしごハッチ』など
誰もが知る名作に隠されたドラマや込められた思いなどを満載。
アニメファンのみならず、その熱きドラマに胸が熱くなる一冊です。
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<宝島CHANNELのURL>
https://tkj.jp/book/?cd=TD035110&path=&s1=