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「涅槃 上・下」垣根涼介/朝日新聞出版

垣根涼介さんの長編歴史小説

戦国武将・宇喜多直家の生涯
物語の舞台は備前国岡山県

自分の出身が因島(現広島県尾道市)なので、冒頭
平安以来の潮待ち港、鞆ともの津を舞台に始まる本作には
最初から引き込まれました。

少年時代から丁寧に描かれた八郎(宇喜多直家)の成長をみていると
戦国時代(後半、織田信長・秀吉との駆け引きに奔走せざるをえない)での
人生の終わりまで、その生き方を貫けた理由がわかる気がする。

戦国時代について書かれた小説は多いのだけど
今までよく知ることのなかった人物について
こんなふうに物語で読めるのは嬉しい。

おすすめです。

閑話休題
時計仕掛けの海:鞆の浦については、島田荘司さんの「星籠(せいろ)の海」の
舞台にもなっています。そういえば、あれも本作とつながるところがあるのか。。
Kindle版で読みました。こちらも面白かったです。ぜひご一読を。


<出版社HPの作品紹介より抜粋>
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死後440年、蹴りに蹴り続けられた男、宇喜多直家
その実像を浮き彫りにする。
『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理
』――歴史小説界に革命を起こし続ける著者が描く、
戦国史上最悪と呼ばれた梟雄の素顔。

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<朝日新聞出版の作品HP>
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23132

<著者「涅槃」オフィシャルサイト>
https://kakineryosuke.jp/books/nehan.html

<著者「涅槃」インタビューHP>
https://book.asahi.com/article/14446703
https://pdmagazine.jp/today-book/book-review-869/

 

 

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