冲方丁さんの、長編小説
「天地明察」のイメージしかなくて、
本作が国際謀略サスペンスというのに驚いたのだけど、
ウィキペディアを観てみると、
どちらかというとSFやライトノベルへの意向が強いひとなんですね。
(夢枕獏さんや栗本薫さんに強い影響を受けたとのこと)
亡命を希望し、羽田空港に着陸した中国の新鋭ステルス機
アニメや映画を観ているようなイメージが連なるストーリーを
楽しみました。
主人公:真丈太一の活躍には心躍ったのだけど、
影法師(クリムジャ)の存在とか、続編でも見てみたいと
思わせる魅力があります。
次は「十二人の死にたい子どもたち」を読んでみたい。
<作品紹介>
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標的は、日本国民1000万人――。
羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。
女性パイロットは告げる。「積んでいるのは核兵器だ」と。
核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。
警察庁の鶴来(つるぎ)は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、
護送中に何者かに拉致されてしまう。
囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈(しんじょう)だった。
真丈は彼女に亡き妹の姿を重ね、逃亡に手を貸す決意をする。
核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、
ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。
いったい誰が敵で、誰が味方なのか。なぜ核は持ち込まれたのか。
爆発すれば人類史上最大の犠牲者が――その恐怖の中、真丈と鶴来が東京中を奔走する。
『天地明察』、『十二人の死にたい子どもたち』、
「マルドゥック」シリーズ等数々のヒット作を生み出した著者が、
作家生活25年のすべてを込めた極上の国際テロサスペンス。
冲方丁デビュー25周年記念作品。
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<集英社の作品HP>
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771733-4
<冲方丁さんのウィキペディアURL>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%B2%E6%96%B9%E4%B8%81