西加奈子さんの長編小説
仕事のささいなミスをきっかけに会社を辞めた
主人公の百合:
瀬戸内の離島にあるホテルで
ノーデリカシーなバーテン坂崎と
ドイツ人のマティアスと出合う。
坂崎の記憶にそって、ある夜3人は
ホテルの図書室で、本に挟まれていたはずの
写真を探しはじめる。。
あとがきで、作者の西加奈子さん自身が
「ずいぶん面倒な精神状態にあった」時期に
書かれた小説。
主人子の眼を通した世界が、実際なんだか
つらくて、めんどうくさい。。
メンタルが弱っているときの、世界のとらえ方は
こういうものなのだろうな。
表題の「うつくしい人」の存在も
いまではそれほど稀有なものではないのかもしれないと想像した。
旅先で出会った、邪気のない変な人たちの
存在に心癒されるというのは
あってほしい救いですね。
坂崎さんの人生とか、本当興味あるなあ。
巻末に
あとがき、
文庫版あとがき、
文庫化記念対談 ともさかりえx西加奈子を収録
<幻冬舎の公式サイト>
https://www.gentosha.co.jp/book/b4436.html