誉田哲也さんの長編小説
第一部 裏切りの日
第二部 顔のない目
第三部 蜘蛛の背中
第一部の「裏切りの日」は、
警察小説アンソロジー「警官の目」でちょっと前に読んでいたのだけど
それが、本書でこんな展開につながるとは想像してなかった。
背中の蜘蛛とは、そういうことか。
こういうテーマは米国の小説や映画・ドラマではすでにメジャーな題材になっている気が
するけど、
日本ならではの、あいまいさや葛藤、存在を断言できないところに
リアリティがあって、そこが新しかった。
傷ついて、痛んで、病んだ男の気持ちを
温める姉弟との心の通い合い。
結末は切ないな。
別の救いのある終わり方もあったのじゃないか?
と本作については、思わずにいられませんでした。
<双葉社のHP>
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/smp/book/bookview/978-4-575-24214-0/smp.html
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/smp_bookfind.html?type=a&word=%E8%AA%89%E7%94%B0%E5%93%B2%E4%B9%9F