宮部みゆきさんの小説集。
表題作を含む4篇を収録
- 序
- 第一話 泣きぼくろ
- 第二話 姑の墓
- 第三話 同行二人
- 第四話 黒武御神火御殿
江戸は神田三島町にある、「袋物屋:三島屋で続けられている
一風変わった百物語
黒白の間という座敷にて、一人または一組の語り手と一人の聞き手。
「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」がもっとも大切な決め事。
前作「あやかし草子」での聞き手おちかから
聞き手を引き継いだ三島屋の主人・伊兵衛の次男・富次郎
怪談ものを、当時の江戸で本当にあったことのように描くのは
宮部みゆきさんの技術ならでは。
表題作である、
黒武御神火御殿(これだけで十分な長編のボリューム)の
迫力と作りこみの濃さは、この手の作品の中でも秀逸でした。
前作「あやかし草子」も読みたくなります。
<角川のHP>
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